今日は午前10時から3時間の所要時間で「現代朗読協会の話し方講座」でした。
参加者は8名。初回にしてはいろいろな方においでいただき、感謝です。
朗読のゼミ生もいましたが、朗読とは関係のない外部からの参加も方もいらっしゃいました。
興味深かったのは、朗読の講座やワークショップのときは、参加者のほぼ9割が女性なのに対して、今日の話し方講座では男性が多かったことです。参加動機を聞けば、やや予想していたことではありますが、職場でのスピーチや伝達など、話をする場面で思うように話せない、自分をうまく伝えることができない、それをなんとかしたい、ということでした。
これは男性に限らず、女性の参加者にもおられました。
今日の話し方講座では「現代朗読協会の」とお断りをいれているように、カルチャーセンターなどでアナウンサーの方などが指導する話し方講座とはまったく違ったアプローチの内容でおこないました。
(1)言葉まわりのフィジカルな問題。
(2)自分の身体問題(気づき)。
(3)コミュニケーション。
これ全部、現代朗読の方法の応用です。
「正しく美しい日本語の話し方」とか「どうすれば伝えたいことを正確に伝えることができるか」といった技術的なことはほとんどやりません。つまり(1)はほとんどやらない。
そうではなく、今日おこなったのは、「話し方を学ぶ」というのは、つまり「コミュニケーションを学ぶ」ことであるという切り口で、徹底的に自分から相手に、あるいは相手から自分に、なにがどのように伝わるのか、ということを実験しながらく確認してもらったということです。
たとえば、ひと前で私たちがなにかを話そうとするとき、その瞬間に自分がなにをしているのか、あるいはなにをしていないのか。相手にはなにが伝わっているのか、あるいはなにが伝わっていないのか。
自分の身体はどうなっているのか。緊張したとき、どのような対処法があるのか。
もし話そうとして、頭のなかが真っ白になってしまったとき、なにかできることはあるのか。
そういうことを、これまで「現代朗読」という実践の場で発見し、実践したことを、そのまま「話し方」というものにあてはめて、みなさんにやってもらいました。
おそらく、これまでおこなわれたどの「話し方講座」とも違う、ユニークな内容になったと思います。
それがどのくらい参加の皆さんのお役に立てたかまだわかりませんが、あたらしい発見をそれぞれの方にしていただけたのではないかと思っています。
今日の講座の実施で、私自身も学ばせていただいたことがたくさんあります。
これはまた(許されるなら)次回以降に生かしていきたいと思っています。そしてさらに、まったくあたらしい現代朗読協会の「話し方講座」の内容が充実していけるのではないかと確信させていただきました。
皆さんのご好評の声にはげまされ、またやりたい思います。
次回以降についてはあらためてアナウンスさせていただきますので、皆さんのご参加をお待ちしております。
(講師:水城ゆう)
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