2010/03/17

中野ピグノーズ「げろきょでないと」第十回ライブレポート

 2010年3月16日(火)夜。
 2009年11月にスタートした中野ピグノーズでの現代朗読協会の定期ライブも、今回で10回めを迎えた。毎月2回、まったくお客さんが来てくれなかった日もあれば、盛況の日もあった。いずれにしても、小さなスペースなので、毎回アットホームな雰囲気だったし、またそれゆえに融通のきく、ある意味わがままな実験的試みを許してもらえる場所として、現在にいたるも貴重な場所である。
 今日はそんなピグノーズのライブに敬意を表して、いつもよりやや早めに行ってみた。
 オーナーのmizuhoさんはすでに店に来ているようだが、買い物にでも出かけているらしく、留守。ドアが閉まっている。外で待っていようと思ったら、照井くんがやってきた。
「早いですね」
 なんてことをいわれる。私はいつも時間に正確だ。たまたま前回は用事があって遅くなっただけなのだ。

 ふたりでおなじ階の飲み屋の、客引きをやっている店員をからかいながら待っていると、やがてmizuhoさんが帰ってきた。
 店に入る。
 ほどなく、櫻子さん、卯妙さんもやってくる。
 楽器やマイクのセッティング。私は今回は小型のシンセサイザーを持ちこんだ。
 唐さんも来た。
 お客さんでizaさんがいらしてくれた。「沈黙の朗読」にもいらしていただいて、そのときの話をさせてもらう。

 今度、スピリット・ブラザーズでやる「Kenji」組が3人いたので、後半部分をやることになった。野々宮、照井、唐の3人で、配役をやりくりしながら「Kenji」の朗読。私はいつもどおりのピアノと、シンセも少し使ってみたりしながら手探りで。
 今日書いたばかりの新作「共同存在現象」という詩を、野々宮卯妙に読んでもらう。私はシンセの音源とリズムも使った「攻め」の音でからんでみた。なかなかおもしろかった。
 そのあとは櫻子さんが芥川を読んだり、唐さんが東北弁の昔話を読んだり、このふたりで「祈る人」をやったり、途中でベースの山野さんが参入してくれたり、照井くんがブルースをバックに「鯉魚」を読んだりと、大変バラエティに富んだことをあれこれやれて、楽しかった。
 最後は野々宮が岡本綺堂の「百物語」を全部読んで、締め。
 撤収して外に出たら、すこし冷えこんできていたが、たいしたことない。

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